昔は水槽や濾過機もなく、金魚鉢でそのまま金魚を飼っていた。今でも金魚鉢は売っているし金魚鉢で金魚を育てようとする人もいる。なかにはうまく育てることができる人もいるのだろうが、やはりすぐに死んでしまうケースが多い。熱帯魚ショップなどでもやはり水槽で育てることを勧めている。子供の頃に縁日で掬った金魚が家ですぐに死んでしまった記憶がある。今となればそれも当然のことだ、エアーポンプもヒーターもなにもなくそのままプラスチックのケースに入れていたからだ。知識と準備がないまま生き物を飼うのは間違いである。
しかし、昔の人たちはもともと金魚の命は儚いものと割り切って飼っていたようだ。儚いからこそ美しい。日本人特有の美学だろう。儚い命をガラスの器に飾る。昔ならではの楽しみかもしれないが、物が溢れる現在ではあまり良い趣味とはいえないのかもしれない。
たしかに金魚鉢で優雅に泳ぐ金魚を眺めながら仕事をするのも粋かもしれないが、死んだらすぐ買い換えるというのは悪趣味だ。そう思いながら玄関まで行き水槽の金魚を眺める。
【日記の最新記事】

